健康生活アドバイス 皆様のお家で手軽にカンタン!

先祖供養、そして親孝行の形その他


先週末、妹と弟と私の3人だけで食事会を開きました。
 
実は先日、母の19回目の命日を迎えたのですが
昨年からこの時期になると
「3人だけでゆっくり両親の思い出を語り合おう」
という趣旨で集まるようにしています。
 
ふだんはそれぞれ仕事や家庭の都合で忙しくしているため
なかなか一堂に会する機会がありません。
 
しかし、こうやって兄弟だけでゆったりと過去を振り返り
両親が生前どんなふうに私たちを見守ってくれていたのかを
思い返す時間を持てるのは、とても大切だと感じています。
 

私たちがこうして両親の話をするのは
真言宗の師匠である求菩提山奥ノ院、山田龍真先生の
「思い出すことが一番の先祖供養」
という言葉がきっかけになりました。
 
両親が旅立ってから年月が経っても
心の中で思い出す限り、両親との縁は生き続けます。
 
特に母が亡くなって19年という月日が流れると
当時の記憶も少しずつ薄れていくように感じる瞬間がありますが
こうした機会を設けることで
その思い出を改めて鮮明に呼び起こすことができます。
 

そして、兄弟3人そろって元気に過ごせること
さらに仲良く付き合えることこそが
私にとって最高の親孝行だと思っています。
 
生前は親孝行と呼べるようなことを
あまりできなかったと感じることもありましたが
今では
「兄弟仲よく、それぞれが健やかに生きることこそが
唯一無二の親孝行」

という思いに至りました。
 
もし両親が今もこの世にいて私たちを見ていたら
「3人とも大きなケガや病気もせず笑い合っている。
それだけでじゅうぶん」
と言ってくれそうな気がします。
 

親孝行といっても
人それぞれの形があるでしょう。
 
生きている間にできることもあれば
私たちのように母の命日に集まって
思い出を共有するという形もある。
 
たとえ離れて暮らしていても
お互いの近況を伝え合うだけでも
先祖や両親を大切に思う気持ちは
ちゃんと届くのではないかと思うのです。
 

今後もこの食事会は
私たち兄弟の恒例行事として続け
毎年のように「昔はこんなことがあったね」と語り合い
両親の思い出を鮮明に保っていきたいと考えています。
 
忙しい日々の中で、わずかな時間でも
家族だけの空気感に浸ると
不思議なほど心がほぐれるものです。
 
何より、「これからも3人仲良く生きていこう」
という気持ちが自然とわいてきます。
 

両親への感謝や懐かしさ
そして3人そろって生きていることのありがたさを
これからも大切にしていきたいと思います。
 
いつか私たちの元から誰かが旅立つ日が来ても
その人との思い出はきっと残された者の中で生き続けるはずです。

そんなふうに、家族や先祖を思い返す時間を
これからも大切に重ねていきたいと思っています。

2025年3月11日(火)

前の記事へ健康生活アドバイストップへ

ページトップへ