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体を整える歩き方 ~元プロアスリート整体師が伝えたい“歩き”のコツ~健康生活

私たちは毎日何気なく歩いていますが、
その歩き方ひとつで体は大きく変わります。
 
腰痛や膝の痛み、猫背や肩こりなど
実は日々の歩き方が関係していることも少なくありません。
 
私はプロのウォーキング指導者ではありませんが、
23年間競輪選手として体と向き合い、
その後整体師として多くの方の身体に触れてきました。
 

この文章は、私自身の経験から導き出した
「体を整えるための歩き方」の考え方をまとめたものです。
 
科学的な裏付けはありませんが、
実際に実践してきた中で感じていること、
患者さんにも伝えていることを正直にお伝えします。
 

まず何より大切なのは、歩くときの姿勢です。
「骨盤の真上に頭がある」状態を意識してみてください。
 

多くの方は、スマホやパソコンの影響で首が前に出ていたり、
背中が丸まっていたりします。その姿勢のまま歩いてしまうと、
体のバランスが崩れ、どこかに無理がかかります。
 
 

・お尻を軽く引いて坐骨の上に体重を乗せる
・その真上に骨盤、さらにその真上に頭が来るように意識する
 

この縦のラインを意識するだけで、重力を効率よく使えるようになります。
 

歩くときは、ついつい下を見てしまいがちですが、
目線は少し先を見ましょう。
 
前を見ることで自然と背筋が伸びやすくなり、姿勢も整います。
 

また、肩に力が入っていると上半身がこわばり、呼吸も浅くなります。
深呼吸して、肩の力をストンと落とす意識を持つと、歩きがスムーズになります。
 

歩くときの着地は、踵からドンと着地するのではなく
足裏全体、またはつま先側で静かに着地するイメージを持ってください。
 

そして、足指で地面を掴むように使うこと。
足の指は本来、しっかり動くようにできていますが
靴や歩き方の影響でうまく使えていない人が多いのです。

踵から強く着地する「踵着地」は、
股関節に強い負担をかけてしまいます。
 
特に、硬い床やコンクリートの上を裸足で踵着地してみると
その衝撃が体に響くのがよく分かるはずです。
 

歩いているとき、骨盤の上端と肋骨の下端の間を引き伸ばす
ようなイメージを持ってください。
 
これは「お腹を引き上げる」というより
「胴体をスッと縦に伸ばす」感覚です。
 

この空間が縮まっていると、背骨が圧迫されやすく
内臓の位置も下がりがちになります。
 
呼吸もしにくくなるので、全身の巡りが悪くなります。
 

歩くとき、多くの人は「足を前に出す」
ことを意識しがちですが、実は逆です。

足で地面を後ろに蹴ることで、
体が自然に前へ進んでいく感覚が理想です。
 

この動きができると、
脚の筋肉がバランスよく使われ、姿勢も安定します。
 
自転車で前に進むとき、
ペダルを押し出す力と似ているかもしれません。
 

歩き方を変えるには、靴もとても大切です。
私のおすすめは次の通りです:
 

  • 足指が自由に動く靴(足先が広めのもの)
  • 靴底は薄くて柔らかいもの(地面の感覚が伝わる)
  • 中敷き(インソール)は薄いもの、または入れない
  • 靴下は五本指ソックスか足袋型
     

クッションが厚すぎたり、靴底が硬すぎると
地面の感覚が分かりにくくなり、体が鈍感になります。
 
本来の足の機能を取り戻すためには、
できるだけ“裸足に近い感覚”が大切だと考えています。
 

私はプロの歩行指導者ではありません。
 
元競輪選手というアスリートの経験と
整体師として多くの体に触れてきた経験の中で
実際に感じたことをもとにこの「歩き方のコツ」をまとめています。
 

もちろん、科学的なデータや理論があるわけではありません。
 
でも、歩き方を変えることで
「疲れにくくなった」「姿勢が楽になった」と
おっしゃる患者さんが多いのも事実です。
 

正しい姿勢で歩くことは
それだけで全身のバランスを整える「セルフ整体」にもなります。
 
特別な道具や時間はいりません。
意識を少し変えるだけで、体が楽になることはたくさんあります。
 

歩き方を見直してみたい方は
ぜひ一度、今日お伝えしたポイントを取り入れてみてください。
 

毎日の歩きが、
あなたの体を整えてくれる一番のパートナーになりますように。
 

2025年4月4日(金)

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