先祖供養、そして親孝行のかたち

昨日は、妹と弟と3人だけで食事をしました。
この食事会は去年から始めたもので、きっかけは母の命日です。

先日、母の19回目の命日を迎えましたが、毎年この時期に兄弟3人で集まり、ゆっくりと両親の話をしようと決めています。

私たちの両親は、決して裕福ではなかったけれど、愛情深く、そして厳しさの中にも温かさがある人たちでした。

幼い頃は、親のありがたみがわからなかったこともありましたが、大人になってからふとした時に、その優しさや教えの大切さを実感するようになりました。

思い出すことが一番の先祖供養である——この言葉は、私が信頼する真言宗の師匠・山田龍真先生から教わったものです。

亡くなった人を偲び、語り合い、思いを馳せることこそが、何よりの供養になるのだと。

その教えに共感し、兄弟3人だけの食事会を続けています。

私たち3人は、それぞれ家庭を持ち、仕事も異なります。普段はなかなか会う機会が少ないですが、こうして年に一度、両親のことを思いながら集まる時間は、特別なものです。

思い出話をするたびに、「こんなこともあったな」と懐かしさが込み上げ、笑ったり、時にはしんみりしたり。

生きている間に、十分な親孝行ができたかと言えば、正直なところ自信はありません。もっと話を聞いてあげればよかった、もっと顔を見せに行けばよかった、そう思うこともあります。

でも、兄弟3人が健康で、そして仲良く過ごしていることこそが、最高の親孝行ではないかと思っています。

亡くなった両親が、もしどこかで私たちのことを見ているのなら、「まあ、いい人生を送っているじゃないか」と思ってくれていたら嬉しいですね。

これからも、この兄弟3人だけの時間を大切にしながら、親のことを思い続けていきたいと思います。

皆さんも、大切な人を思い出す時間を作っていますか?
何気ない思い出話こそが、心を温め、絆を深める大切な時間になるかもしれませんね。

※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。