K君は右足アキレス腱の痛みを訴えての来院でした。
しゃがんだ姿勢や階段の昇り降りでも痛みます。
左の膝痛、股関節痛もありました。
立った状態での検査では肩甲骨の高さに左右差があります。
仰向けの検査では骨盤のゆがみ(ASIS)もかなりありました。
また、肩甲骨と肩甲骨の間の胸椎3~4番のずれがありました。
聞いてみると時々痛むとの事でした。
右の足首に捻挫歴がないか聞いてみると
以前、靭帯を伸ばしてギブス固定をすた事がありました。
かかとが内側に入っていたので動きを利用しての調整を行いました。
階段を降りる時と屈伸の動作時に踵を正常位に戻しました。
これで、階段での昇りの痛みが無くなりました。
次に立った状態からしゃがむ動作の中で調整をすると
屈伸時の痛みと共に階段の昇りの痛みも無くなりました。
最後に胸椎の調整をしました。
明日からの練習で再発しないために
キネシオテーピングをして終了しました。
明日からのラクビーの練習頑張って下さい!
2012年4月5日(木)
今年、高校に進学するスポーツ少年の症例です。
テニスのサーブの時に打ち下ろす瞬間に肩が痛みます。
また、肘を伸ばしきった時に肘が痛みます。
肩甲骨の高さの差や骨盤のゆがみはありません。
仰向けで寝た状態では股関節のズレが見つかりました。
筋肉を痛めている事が原因の痛みではありませんでした。
肩の痛みは動作を始める時に生じる肩関節の微妙なずれが原因でした。
それを修正するとその場で痛みは消失しました。
また、肘の痛みは動作終了時の伸ばしきった時の痛みなので
上腕と前腕を交互に挟んで肘関節の調整でこれも消失しました。
最初本人はキョトンとしていましたが、
次第に「痛くない」」と満面の笑みを浮かべておました。
痛みの出る動作の繰り返しの確認と
運動前の念入りなストレッチの禁止を指示して終了としました。
典型的なテニス肘の症例でした。
2012年3月29日(木)